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いろは歌(手習い歌)

手習い歌とは、仮名47文字を全て使って一つも同じ文字を使わず作られる七五調の歌。その代表が「いろは歌」でこの規則沿った歌では完璧なものと言われています。日本語の活字で一番大きいものは「初号」の42pt。なかなか文字が揃っている活版所は現在少ない中、仮名のみ一文字づつ揃ったため、全ての文字を使える「いろは歌」で作成しました。迫力ある初号の周りは6ptと8ptのカタカナいろはが囲んでいます。訳である「色は匂へど〜」を行間に入れて刷る2版。色を逆にしての2枚組みです。

 




いろはの歌を初号、行間に訳を入れた2版刷り。上下は色を逆にしてしています。

 



外枠には小さな6ptのカタカナで、いろは歌と花形が入っています。


初号の42pは大きいので、重さもあります。



文字が大きいと、印圧も自然と強くなります。土佐和紙はやや厚みのある高級紙なので、押されているのがよくわかります。


四方には初号の花形を入れました。この花形のみどちらも黒で印刷、そしてトンボの役目もしています。



いろは歌(手習い歌)

サイズ:A4、2枚
色:2色、2回づつ印刷
紙:版画用土佐和紙(厚)/因州和紙麻紙(薄)
使用書体:明朝体、花形(6pt〜初号)
印刷機:桜井菊4 一版枚葉機(手差し)
デザイン/組版:Tamaki.H(LUFTKATZE)
印刷協力:T-printing

1枚¥1,575(税込)  黒・紫/各15部限定 土佐高級和紙
※色を黒か紫でご指定ください。
※この商品はB)EXPACK、 C)メール便でのお届けとなります。       

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制作ばなし
2007年の青山ブックセンターで開催された「ABCでタイポグラフィ」への出展用作品です。なかなか大きな文字で出来る機会がないので、ちょうど直前に仮名を全て頂いたので、作ることができました。大きい分クワタも沢山使うので、販売用の増刷後は解版します。